お寺を選ぶ時代とはいえまだまだ今までのお寺を離れるにはいろいろと問題がありそうです。
「勝桂子」氏の本を読むとなかなか一筋縄ではいかないように思いました。
たしかに、お寺にしてみれば、今まででも伽藍の維持管理に相当費用が要するにもかかわらず、檀家が一軒なくなるというのはスポンサーがなくなるのと同じですから、維持管理がもっと大変になるということです。
何百年と続いているお寺が自分の代でなくすのは歴代の住職に申し訳ない気持ちがあると思います。
とはいうものの最近、『離檀料』という言葉を見かけるようになりました。
お寺内の納骨堂から抜けたりや墓をしまうということは檀家をやめることを意味します。
その時に、お寺へお世話になった(?)謝礼としていくらか包むそうですが、これはいかがなものかと思います。
魂抜き(閉眼供養)のお布施ならまだしも、それとはまったく別におつつみしないといけないというのは、檀家側から「腹いせか」と思われてもしかたがないように思います。
骨壺も一軒家(お墓)からマンション(納骨堂)へ移り変わる様子をテレビ番組で紹介するときもこの離檀料が必要と言っていました。
これでは坊主丸儲けという都市伝説は既成事実化され、
お寺に対する悪いイメージ、レッテル貼りはなかなか拭えません。
残念なことに一部の僧侶がお寺全体を悪いイメージに誘っています。
そうではありませんよ!とはっきり情報を発信する、そういうことを続ける所存です。
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