日記葬儀・法事の話

いい葬式だと思えるようにするための大切なこと


それはしっかりとした死生観を持つことです。

理想としては家族親戚の死生観が同じであるということです。

ここをしっかりとしていれば、ほとんどの仏事ごとは暗くはなりません。

いいところに生まれたんだなあと安心できるからです。

この安心をシェアできることがとても重要です。

 

死生観とは一言で言えば、生きているうちにどんな考えでいたら、死後どうなるかという価値観です。

浄土宗で言えば、念仏を信じていたら、極楽に生まれるということです。

 

私は兄二人も僧侶、母もお寺育ち、従兄妹も僧侶という特殊な環境で生きてきました。

私にとって、親戚の法事は叔父叔母や従兄妹たちと会うことができるとても楽しいイベントになっています。

 

 

4年前のことです。

私の祖母が亡くなった晩、

その時もいつものように私と兄二人と父が揃うと、いつものようにビールを飲んでいました。

私と父は祖母の最期を看取りましたので、その様子を兄二人に話しました。

 

見事な往生だったと。

 

兄二人はどうしても、仕事で島原から引き返せない状態だったため、

祖母の往生を見ることができませんでした。

 

兄二人「よかなあ~、往生を見送れるってなかなかない体験やぞ」と羨ましそうでした。

 

お寺で葬式ですから、それはもうてんてこ舞いです。

本堂と庫裏を綺麗に片付けて、掃除、親戚に食事の接待。

二日あけて通夜葬儀、火葬、もうぐったりでしたが、なんか楽しい気もしました。

 

手伝いをしていただいた葬儀屋さんが私ら兄弟3人似ているため、私を兄とよく間違えって困っておられたのが面白く、「私は兄ではありません」「兄はあっちですよ」と笑いながらいう場面もありました。

 

しんみりしたのは最期を看取った時だったような気がします。

 

よそのお寺の葬式に行っても、雰囲気が全く暗くなく、何か大きな法要が開かれるような気がするほどです。近所の方も檀家さんも集まり、お寺さんと一緒にお経を唱え、それはそれは一生懸命です。

ちゃんと、いいところにいったんだなあと安心できるのです。

 

まとめますと

死んだらどこに行ったのかを知っていることはものすごく大事なことです。

それにより人は安心できるからなのです。

 

できますならば、

共通した死生観をしっかり持っていただきます様切に願います



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