日本人の位牌に対する思い
【月刊住職4月号】より引用
震災から二か月後の頃でした。
朝日新聞の短歌の欄に、次のような歌が載りましたので紹介します。
「ペットボトルの残り少なき水をもて位牌洗ひぬ瓦礫の中に」
その頃は水がとても貴重な時、その貴重な水で泥だらけの位牌を洗った歌です。
位牌というのは我々、日本人がとても大切だということを改めて思い知らされました。
「親」という漢字の成り立ち
昔々、中国人は親が亡くなりますと林の中に「あるもの」作りに行きます。
その「あるもの」を作るための木を選びます、
選ぶには占いのようなやり方で、
入れ墨に使う針を数本、適当に投げ、その針が刺さった木に決めます。
「親」という字左側、「立」と「木」は木に針が刺さった状態を表します。
旧字体では「立」ではなく針を表す「辛」という字になっています。
ではこの針の刺さった木で何を作るかというとお位牌を作るのです。
つまり、「親」という字左側、「立」と「木」はお位牌を表すのです。
右側の「見」という字は合掌して拝んでいる姿を表します。
つまり、まとめますと「親」という字は位牌を拝んでいる姿ということです。
「親」という字は親しいとも、ちかしいとも読みます。
また熟語では親族や親戚という言葉があり、位牌をみんなで合掌している親しい方々ということになります。
昔から親という字は「木の上に立って、子どもの帰りを案じている姿」を表すと言っておりました、
確かにそれも素晴らしい伝え方です。
親が拝めば 子も拝む 拝む姿の美しさ
この美しい合掌の姿を代々、伝わっていくことをお願い申し上げます。
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