仏教の話

お経の意味を理解しようと「現代語訳を読む」前に知って欲しい前提


 

「お経ってどんなことが書かれているのかを

知りたいのですが?」

先日の写経の時

参加者の一人からそのような質問を受けた

 

そういえば、

この写経体験はもうかれこれ2年近くになるが、

考えてみれば、

よく一度も説明せずに来れたなあ

と不思議に思う

 

しかし、ただ単に

現代語訳をすればいいってものではない

どういう“前提”が必要なのかを常々考えて

今に至っている

 

ただ一つ言っておきたいのは

お経は亡くなった方に向けたおまじないや呪文ではない

ということ

 

お経をどのように捉えるのか

どれだけ“自分ごと”として捉えるか

要はその人の受け取り方次第

 

たとえば、

老いるという経験をした方

歳を取ると今まで当たり前のことができていたことができなくなり、

また、できなくなることがこれから増えるということを受け入れなければならない経験

また、歳を取ると仙人になるどころか益々欲が深くなる

何もしたくなくなり、

毎日、何もしない生活が続く

自分は経験がないけれども、

身近な方が経験することで自分もそうなるんだと理解した時に

お経の内容を聞くと変わってくるかもしれない

 

病気になり

何の脈略もなくガンになり

治療をしても現状維持が精一杯でよくはならなくなり

どうやっても治らなくなり

ただ痛みだけを取ってもらう治療をし

死をじっと待つようになった時

あるいは、そういう家族を見届けるようになった時

お経とは何が書かれているのかを知ると

変わってくるかもしれない

 

少し大人になって

どうしようもなく生きづらさを感じたり

とんでもなく人に裏切られたり

汚いものを嫌という程見続けたり

愛する人を失ったり

亡くなった方はどこに行ったのか

と自分で考えても答えが出ないようなことを考えたり

なぜあの人は死ななければならないのか

と思ったり

貧乏くじを引いたものだと諦めようとしたり

何もかも受け入れることができないようになって

ふとお経に書かれていたことを思い出したら

何か違って捉えるようになるかもしれません

 

要するに

お経をどのように捉えるのか

その人の受け取り方次第

 

もう一度言っておきたいのは

お経は死んだ人に唱えるだけのものではない

ということ

 



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