下弦の五・累から考える「蜘蛛の糸」~地獄に行く身であることを自覚することは素晴らしい~
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」と
下弦の五の累が蜘蛛の糸が
どうしてもリンクして見てしまう
【累とは】
累は生まれつき体が弱く
歩くことすら難しい程であった
当然、同い年の子どもと遊ぶことはできず
両親の介護で布団の上での生活だった
この辺から世の不条理、理不尽を感じる
その苦を感じていたところに
「あのお方」から鬼になれば丈夫な体になると勧められ
人の血肉を喰らう存在になる
累は自分を殺そうとしてきた両親を
「親は子どものために死ねる」と思って
両親を殺める
子どもの罪を背負い
一緒に心中しようという両親の想いに気づいた時は
時すでに遅し
累の母「丈夫な体に生んであげなくてごめんね」と
累は疑似家族を作ることで
この罪を洗い流そうとしますが
上手くは行くはずがなく
また、なぜ疑似家族を作っていったか
その記憶も遠のいていき
どんどん業を積み重ねていく
累の出す糸は
地獄から這い上がりたい糸ではなかったか?
自分の犯した罪から這い上がり
また大好きな両親と一緒に再会したい願いで。
そこに炭次郎という慈悲の“仏”に会い
死という形で業から解放され
救われたのではなかろうか
累「人をたくさん殺したから地獄へ行くよね?お父さん、
お母さんと同じところにはいけないよね?」
親「一緒に行くよ、地獄でも父さんと母さんは累と同じところに」
十二鬼月ほど人間らしい業を背負ったものはいない
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