仏教の話

諸行無常は時代の流れの速さを言っていることが多いですが、心の中までも言っているんです


 

諸行無常(Everything is change)

仏教の基本思想

すべてのものは一瞬一瞬、移ろいで変化する、

 

もの・・・として説明することが多いですが、厳密にいうと違うんです

何かが動こうとする働き、何かをしようとする力

といった意味です

人間でいうと心の動きを表していて、

物体でいうと何らかの条件で化学反応が起きようとしている現象

ということになります

 

ややこしいので、

ネットで調べても「すべてのもの、すべては」になっています

 

無常は無情ではないのであしからず

 

そして、平家物語の無常感は儚いとか哀れという意味合いで使われていますが

上記から見たら飛躍した超訳のように感じます

 

問題としているところは何か

それは、人はどのように物事を認識して

苦悩を生んでいるのかということです

 

一つ一つ、紐解いでいくと

心の中がコロコロ移ろいでいくことに気づかないということと

若さや新しさが変化しないことに対する理想(執着)です

諸行無常は現実を言っていますので

理想と現実のギャップによって人は苦を生んでいるわけです

 

諸行無常の使われ方として

昔は亭主の愚痴をこぼしておりましたが

あれから40年〜

今ではご飯をこぼしております

 

恋に溺れるのが18歳

風呂に溺れるのが81歳

そういう時間の単位なら同じ人間がやったとは思わないでしょう

 

ところがこれは

1秒前の自分と今の自分が違うという前提があってのことなんです

 

人間の細胞は37兆と言われています

その数で私たちの体は成り立っており

1日に3000億の細胞が死んでいます

1秒あたり3個の細胞が死んでいます

 

また、心の動きはどうでしょう

暇があったらスマホで流されるように心が動き

また、ボーッとしていても心がコロコロ移り動きます

この心の変化からみて、1秒前と今の自分が違うという理由になり

それが習慣化すると目に見えてわかるようになります

 

スイーツ雑誌を見ている時

抹茶パフェを見つけた

これは美味しそうだな

ああ、食べたいなあ、この店に行きたいなあ

しかし、

ここから過去の結果の認識によって変化します

 

「以前、彼氏に甘えたら買ってきてくれたからLINEしよう」

「毎月、給料日は自分へのご褒美だから、その日にしよう」

また、その行動の結果でさらに認識が変わってきます

 

そうやって私たちの心はベルトコンベアの上に乗ってさまざまな工程で動かされているといっていいでしょう

 

意志がなかなか変えられないのはその辺です

ソファに座りたいと思って座っているのではなく

そこにソファがあるから座っているのです

 

寄りかかりたいから壁に寄りかかるのではなく

後ろに壁があったから寄りかかるのです

 

 

子どもの場合

「暴れたら、食べることができた」という経験を学ぶと

次も暴れるという意志を働かせるようになり

それが楽に結果を得られるとどんどんエスカレートしていきますので

正しい認識を教える必要があるわけです

それには

周りの環境や理解する人がいて

できたことを褒めて

小さな成功体験を積んでいくことです

 

諸行無常は時間の流れは早いよとか

だんだん、滅んでいくことや

悪くなっていくことのイメージがありますが

よくなっていくことも諸行無常であります

 

小さな一歩は大きな歩みになります

 

お釈迦様が最後におっしゃった一言は

「この世は無常迅速だ、精進せよ」です

 

 



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