供養全体に言えることですが、供養は儀式、形式があるからできることです
形があるということで、何らかの行いを自分はしたぞという気持ちが入るわけです
システムといっていいです、仏教は日本に渡る時、神道よりもシステムがしっかりあったので神道はそれをまねました
特に死者に対する供養に関してはかなりシステムが出来上がっていて、それを聖徳太子のおじいちゃんは当時の最先端技術を取り入れたわけです
葬儀の役割は節目をつけることだと思っています
人は節をつけないと、成長しませんし、ほっておくと時が止まったままになり
それはいつしか心と体に影響していくのです
どんな形であれ、儀式は行なった方がいいのです
それは家族以外の方も同様であります。後で知らせを聞くと別れを言わずにおられなくなるのが人というものだと思います
お通夜について
お通夜は本来は宗教儀式ではありません、
夜通しで故人を語り合うコミュニティのことです
寝ずの番ともいいまして、故人と一緒に寝て最後の夜を過ごすものです
最近の意味合いとしては
葬式が日中にあって仕事で行けないから、仕事が終わって夜のお参りができるからお通夜に行こう
と思っている方が多いと思います
葬式と通夜はどちらも行くのが本当ですが、なかなか難しいことなのでどちらかになります
枕経は亡くなってすぐにお寺さんが駆けつける儀式です
私は一番大事な儀式と思っています、決して省略しないようにお願いします
本来は亡くなろうとしている、死ぬ間際に極楽往生を願ってお経を唱えることです
信仰の意味では一番大切な時かと思います
だって、阿弥陀仏がお迎えに来て、極楽へお連れする瞬間でありますから。
今では、亡くなって葬儀社について準備が整ってからになります
お寺さんが来られましたら言いたいことや聞きたいことを存分に話してください、とくに最期の様子やどんな方だったのかを話してください、この話すという行為が後々に響いて来ます
この枕経という儀式は遺族の方の心のケアにつながりますので、しっかりと涙を流して気持ちを落ち着かせてください
お寺さんと通夜や葬式の日程もここで決めてください、勝手に決めますと葬式ができないということになりかねませんから
初七日の意味がわからなくなりました
仏教では命が尽きて次の世界に行くまでの期間が49日とされています、この七日ごとに罪の審判が行われるため、いい世界に生まれるように供養します
南無阿弥陀仏を唱えるところは、亡くなりますと次の瞬間には極楽浄土に生まれています、中陰の供養はこちらの世界に早く戻ってくださるように成仏を願う供養となります
それと社会的な意味では、この期間は非常に精神的にも肉体的にも疲労が溜まりやすく、この中陰の行事をほったらかしにしておくと社会復帰ができないようになる場合があります
昔ではこれを祟りといったり、呪いといったり、ケガレといったりしていました
今では、悲嘆からくる精神的疾患かもしれません
毎週毎週家族が集まって手を合わせて、語り合うことはとても重要な行事であります
それによってみんなが施主の気持ちを聞いてあげる、親戚というコミュニティはとてもいい効果をもたらすのです
どうして、最近はお葬式の後にしたがるのでしょうか
二七日から六七日はどうして省略されるのに初七日は省略しないのでしょうか
これは東京からの影響と思われます
東京では火葬場の順番待ちで1週間かかると言われています、地方から見たら信じられません
当然火葬した時には初七日になっています、こういう現場から火葬場に行って戻って初七日をしようという動きになったんだと思います
葬儀というのは結局のところ家の行事です
儀礼的、形式的だけ行なっていくと意味がなかなか伝わりませんから、省略していく方法に進みます、なので会話やコミュニケーションが大切であり、思い出が大切となるわけです、ぞんざいにしてしまうと、自分もそういう扱いを受けるということです、なんだか寂しいですね
それで生きる力が湧くのでしょうか
供養というのは感謝を伝えるものと思います、感謝というのはポジティブ思考になり、それが生きる力となるわけです、何かあっても凹んだ時があっても取り戻せる力といっていいでしょう。
当たり前の視点を少し見直すと、感謝が沸き起きます、
その当たり前を見直す機会が非日常的な場である供養、葬儀の場であると思います
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