仏教の話日記

何でもない時は 「お寺」や「祈り」は邪魔に思えるだろう けど、 いろんな意味において そういう「余裕」のような部分がいざという時支えになる


 

やっと窓を全開できるような気候になる

去年の11月以来、久しぶりに詠唱会を開くことができた

再会を喜び合い、また「祈る」ことの喜びを再確認

 

ふと急に10年前のことを思い出した

 

10年前、被災された同級生のお寺に行ってきた

650年続く同級生のお寺は津波で本堂から庫裡からお墓、

すべてを流され、仮設の本堂でほぼ毎日続く物故者の菩提を弔っていた

 

私が伺う前、詠唱の練習日があると聞いて

「通りもん」を山ほど持っていった

本堂も庫裡もないのにどこで詠唱をするのかと思ったら

お宮の社務所を借りて行っていた

7、8人の檀家さんが集まり

「あの時」の様子を口にして涙ながらに私に語ってくれた

 

あの時は

この状況でなぜ詠唱会を開催するのかなと思っていたが

今思えば、

あの状況だからこそ詠唱会を開催したのだ

と思えるようになった

 

ウクライナの映像を見ると

避難をせずに炊き出しや軍のお手伝いをする様子があった

音楽家の人は楽器を奏でてたり

じっとするより、何かをして気を紛らわしている

 

こういう非常時にこそ

日頃行っていることが安心につながる

 

3月11日のことや戦争が起きている時に

私は何ができるのかというと

「祈る」ことしかできない

 

何でもない時は

「お寺」や「祈り」は邪魔に思えるだろう

けど、

いろんな意味において

そういう「余裕」のような部分がいざという時支えになる

 

自衛隊も何もない時は税金泥棒に見えるだろう

保健所も何もない時は暇そうに見えるかもしれない

お寺もそう

それでいいと思う、

無駄無駄と予算をカットしていったら

非常時に何もできない状態になるだろう

 

仏縁がある方と一緒に祈るということがどんなに有難いかわかった

心が一つになる時というのはホント素晴らしい

だからこそ、

こういうことがわかっている人が僕以外にもっといたらといいなと思い

最近「ただ祈る」という行事を思い立ったのである

(毎週土曜、朝7時から行います)

 



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【円相寺副住職のイベント情報】
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【5月23日】16:00〜19:00 ななカフェこども食堂 in 円相寺

【毎週土曜】朝7:00 一緒にお祈り(お経を読むお参り)しませんか?

【しばらくお休み】朝10:00~11:30「寺ヨガ」

【毎週金曜】15時~17時 大人のための書道教室(美和台公民館)

【満員お礼】小中学生対象リアル寺子屋式子ども書道教室はこちら

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