久しぶりの良書
(以下はメモです)
外国では無宗教の人はいないけど
日本人の大半が無宗教
無宗教をやめるというのではなく
無宗教的なあり方を認めながら、
無宗教では解決できないような問題を解決する智慧を目指していくことを目的
無宗教を標榜する精神が行き詰まった時に
人間と人生に究極的に意味を与えるものが必要となる
「無宗教」的精神というのは、
仏教で言うと「凡夫(ぼんぶ)」のこと
「凡夫」とは、自我のために欲望を動員し、他者のことがあまり見えず、どこまでも自己の優越性を主張するあり方、
念仏を唱えても喜べない
唱えても眠たくなる
極楽浄土に急いで行きたいという気持ちもない
そういう人を「凡夫」といい
そうです、みんな凡夫なんです
すぐに凡夫と認めることは難しいでしょう
しかし、自らが自己チューなのは認めるのではないでしょうか
「念仏を唱えると救われるのです」と聞いても反発するのは、
自分の考えが正しい、または基準になっているからで
念仏を喜べない、まして浄土に生まれたいと思わないのは
自分の考えにこだわっているからでしょう
そういう自分の“在り方”を認めてもらいつつ
次のステップに進む
「無宗教」の人ほど、『歎異抄』の話は受け入れやすいだと思います
それとこういう箇所もありました
無宗教の人がつまずくのは「信心」という言葉
「私には信心なんかありません」となれば先に進めないので
「納得する」ということに置き換えてみるといいと言っておりました
阿弥陀仏の物語を知って“納得”しなければ
南無阿弥陀仏は出てこないでしょう
ただ念仏すればいいんですね、と思われて
じゃあ何回すればいいんですか
念仏する時は正しい生活が必要なのか
とか、どうでもいい話にずるずるとつながっていく
なぜ念仏なのか、
自分にとってなぜ念仏が必要なのか
その理由をはっきりする
たしかに納得
読んでいて気持ちがいい
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