「美術品としての仏像」と「救いの対象としての仏像」との違いは何か?
お経の導入部分では
如来さまをその場所にお招きする言葉をお唱えします
御本尊が目の前にいらっしゃるにもかかわらず
法事やお葬式など、お経を読む時は必ずお唱えしお招きするのです
これを「奉請(ぶじょう)」といいます
これは一体どういうことなのだろうかとちょっと考えますと
たとえば、博物館のウィンドウにある仏像を見ても
少し手を合わせることはあっても、
そこでお経を読むことはありません
美術品、芸術品の「仏像」として見るからです
誰がいつ頃、どんな素材で作ったのか、
“救い”の対象ではなくなります
御本尊が掛け軸であったとしても
供養やお参りの場所では救いの対象になります
お経を読むことによって
美術品が救い主に変わるのです
お参りをどれだけしたか、が大事なのです
ブータンという国、
観光する場所はほとんどお寺です
しかし、
一般の方はお寺の境内に入ることができても
肝心の本堂に入ることができません
それはブータンという国が仏教を厚く重んじており
お参りをせず写真ばっかり撮るような人をシャットアウトしているためです
なので、
日本人の場合、お袈裟をつけたお坊さんなら本堂に入ることができます
もちろん撮影禁止です
それなら、お袈裟をつければ誰でもいいでしょ、と思うかもしれませんが、
ブータンのお坊さんは不思議とニセモノがわかるらしいです(笑)
(同業は同じ匂いがするのでしょうかw)
先日、
近所の方(非檀家)から「地鎮祭」を依頼されました
地鎮祭は敷地内に仏教の守護神である四天王をお招きし
工事がつつがなく終わることを祈る儀式です
その日は雪が降るほどの荒い天気
中止になるかもしれないほどでした、
小さい笹を四隅に立て
それぞれに四天王の名前を筆で書いた短冊をつけました
儀式では
私が如来様をお招きする「奉請」を唱え
四隅にそれぞれ四天王をお招きしました
後から施主の方から聞いたのですが
私がお経を唱え始めたら、悪天候だったのが
不思議と風が落ち着き、雪もやんだそうです
赤壁の戦いの諸葛孔明の気分を少し味わえました
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