仏教の話

一つのことを絞ることの本質とは何か〜「四修の中の無余修について」


 

念仏だけを行う(一つのことを絞る)中にある本質とは何か〜「四修の中の無余修」

 

四修の中の、二つ目の「無余修」について

“余すことが無い修”というのは念仏以外の修行を「混ぜない」ということ

なぜ、念仏以外の行を選ばず、その一つに絞るのかということをお伝えします

 

まず、浄土宗の教えでは

念仏には阿弥陀様が菩薩の時にされた修行がすべて備わっていると説かれておりますが

それは何を表しているのか、

 

・足し算ではなく引き算で余計なものを削ぎ落として本質(コア)を捉えるため

・気移りを戒めるため

・将来の“不安”を消し去るため

・それにより自信をもつということ

 

人が、あれもこれもいろんなものを選んでしまう(混ぜてしまう)のか?

「自分を空っぽにして、一つのことにすべてを委ねるのが怖い」「自分の選択が間違っていたらどうしよう」という自分の自信のなさから生まれます

自分を空っぽにするということは例えるならば、一枚起請文の中の『一文不智の愚鈍の身になって、尼入道の無知の輩に同じになって、智者の振る舞いをせずして』というのがそれになるでしょう、空っぽにするってすごいことなんです。手放せるということ。

 

お盆参りで自宅を伺うたびに、物が増えて部屋がどんどん狭くなっていくお方がいらっしゃいます。年を取るということがいかに大変なことかということです。

 

物を捨てるということは過去の自分を捨てるということ

これがいかに辛いことで勇気がいるかということです

 

片付けアドバイザーで有名な近藤麻理恵さん、(通称こんまり)

ただ片付けるということではなくて、その後の人生が幸せになるかをアドバイスする方

本当に大切な物、本当にときめくものは何ですかという問いが大事なんです

 

こんまり流では、まず家中の服を一箇所に集めるそうです。すると多くの人は、床が見えなくなるほどの「服の山」を見て、ショックで言葉を失います。

ある女性は、「安いから買った服、一度も着ていない服」に囲まれていることに気づきました。それは「将来への不安」をモノで埋め合わせようとしていたわけです。

それから、その方は山の中から「本当にときめく数着」だけを選び抜いたとき、彼女は「私はこんなにたくさんのモノを持たなくても、この数着があれば幸せになれるんだ」という深い自己信頼を手に入れたそうです。

 

趣味の「高級道具」に逃げる初心者

ゴルフが趣味の人は「いい道具を使えば、下手でもモノになる」「道具のおかげで上達が早まるはず」という保険を、お金で買ったのです。

しかし、コースに出れば道具は助けてくれません。彼は道具を買うことによって「道具に頼る」ことに逃げてしまった。自分のフォーム(型)に向き合うことを避けて自分の実力のなさを直視することへの「目隠し」になっていたのです。三師が「敷居一つ正しく跨げぬ者に…」と言ったように、高価な道具という外側を混ぜる前に、まず自分の身体を型にハメる修行が必要だったのです。

 

ダイソンの掃除機が世界一の理由

いろんな機能をつけず、音を気にせず、ただひたすら吸引力にこだわった、掃除機の本質を突き詰めた掃除機と言われています。

一つに絞るということは代替のない、代わりがない唯一無二の存在になるということです。

何にでも使える道具は何にでも使えない道具

それに特化した、一つのことに突き詰めたものというのは最後まで生き残ります

 

オリンピック高木美佳の言葉「結果ではなく滑りを求める」という姿勢

インタビューで以下のようなことを言っていましたね

「メダルの色が何色かということよりも、自分が氷の上で表現したかった滑りができたかどうかが、私にとっての正解」

「結果はコントロールできないけれど、自分の滑りを追求することは最後まで自分次第。そこに妥協したくなかった」

「1500mの結果(6位)は悔しいけれど、あの瞬間、あの氷の上で自分がやろうとした挑戦に嘘はなかった」

メダルがどうか、結果がどうかというのは見栄、自己中心、執着になるということ、

ひたすら自分の滑りをチェックし続ける、ひとつのことをどこまでも突き詰める姿勢は学ばなければならないと思いました

 

「無余(まぜない)」というのは、

本質をごまかさない、飾って見栄を張らない、行動より自分(エゴ)に目を向けない

目移りしない、本質から逃げずにそれ一つに捧げる懸けるという覚悟です。

 

法然上人の功績は膨大な仏教の教えをたった「南無阿弥陀仏」の一つに集約したことです

これによって、どんな人にも光が照らされた、仏教にエントリーすることができたということ

 

あれこれと考えても所詮は人間の浅はかなエゴ

仏が選んだ一つのこと(南無阿弥陀仏)を私たちは素直に受け取るべきです

 



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