修行という言葉を考えてみます

 

“行（ぎょう）”とは

本来は「形成する働き」

または、その結果としての「形成されたもの」

というのが基本的な意味です

「歩く」「行う」という言葉はここから派生したものです

 

そのことから、“行”とは

心の中で何かをしようとする「意志」「衝動」というものになります

 

日常生活の中で“行”を実践するということは、

お寺に行ったり、合宿や山にこもることではなく

毎日の当たり前の行動を、丁寧に、意識的に行うこと

です

 

掃除といったら

「めんどくさいなあ」という意識が働きますが

「綺麗にすることは心を綺麗にすることだ」と考えると

面倒な作業という意識と

“作業自体を目的化する意識”を持つと

心意気が全く変わってくるでしょう

 

また、

イライラしたときも心の作用（意志）をコントロールする実践です。

意識がなければ

「あの上司の言い方が腹立つ」「なんで自分ばかり」と感情に流され、

自動的に怒りで反応してしまいます

 

これを“行”としての意識をもったならば

「おっと、今、私の心に『怒り』というエネルギー（行）が生まれたな」

と自分の心を客観的に観察することばできます

 

ちなみに修行の「修」とは三つの意味があり

・整える、正す

・学んだものを身につける

・ひたすら繰り返す

ことでありますので、「修行」の意味をまとめていいますと

「ある目的を達成するために

教えに基づいた実践を繰り返し、

心身を整えて、完成させていくプロセス」

 

ということになります

 

とにかく続けましょう

ただ一向に念仏すべし

 

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