日記

【前回の続き】十夜って何?ちょっとマニアックすぎるんですけど


 

裏辻「前回は

十夜とは阿弥陀仏の誕生日で

お釈迦様とは全く別の仏で

誕生して10劫歳であって

誕生と同時に極楽が出来た

ということをお伝えしましたね」

 

女子「阿弥陀様ってホントにいるのかしらね」

 

裏辻「どうやっても証明することはできませんし

逆に“ない”ということも証明することはできません」

 

女子「じゃあ、心の中にあるとか」

 

裏辻「当たって無くもないですが、

それならば、

自分の心に向かって合掌すればいいということになりますし、

どうやって自分の心に清浄な仏を抱くのかという問題になりますね」

 

女子「またそんな難しいこと言って・・・」

 

裏辻「実際、心の中に仏や極楽を抱くという仏教はあります

それはかなりマニアックでとてつもない集中力が必要で

いわゆる修行僧という方たちが行っていました」

 

女子「なんでそんなことをするの?」

 

裏辻「仏教の目的はブッダになること

これは言ってみれば、高度な認識の拡大によって自分も含めすべてのものを一つになるという境地に至ることです。それに至るのに禅定という心が静まった深い超集中状態が必要不可欠なのです」

 

女子「何言ってんのか、全く分からない!!」

 

裏辻「すみません、なかなか一言で言えなくて、

しかし、世間では今でも仏教ってそういうものだというイメージがあるのではと思っています」

 

女子「そうね、仏教と言えば座禅だもんね、あなたは座禅しないの?」

 

裏辻「はい、私は座禅ではなく念仏です」

 

女子「ふーん、だからあなたはいつも南無阿弥陀仏って言っているのね、なんで念仏なの?」

 

裏辻「念仏にもいろいろありまして、私の念仏は阿弥陀様の国である極楽往生のための念仏です、往生するとブッダになるのがほぼ確定します

ほかにもあります

さきほどいいました禅定といって心を静まった状態にするための念仏もあります

一般に知れ渡ったのは往生のための念仏です」

 

女子「私なんか、すぐに今日の晩御飯は何しようかって考えてしまう」

 

裏辻「それでいいのです、唱えることに意味があるのです」

 

女子「ふーん、それでも唱える理由がよくわかんないけど」

 

裏辻「往生するかどうかは阿弥陀様が決めるから、阿弥陀様にまかせたらいいのです」

 

女子「おまかせねえ」

 

裏辻「よくいう話ですが、阿弥陀様と私たちは母親と子どもに例えられます」

 

女子「私たちはおこちゃまなのね」

 

裏辻「仏様からみたら私たちは何が本当の幸せなのか分別がないから悩むということです

だから母親を頼りとするため

おかあさーんという呼ぶ声が念仏、

はーいと言って抱きかかえてくれるのが阿弥陀様」

 

女子「なんか、座禅とかと全く違うのね」

 

裏辻「唱えることで仏の慈悲を感じて、私たちの心は少し喜びや感謝に変わってくるのではないかと思います」

 

女子「変わらなかったから?」

 

裏辻「そもそも変われないのが私たちです。それでも往生は果たせます、目的が往生なので」

 

女子「けど、人ってなかなか念仏って唱えようとしないんじゃないの?」

 

裏辻「そうですね、それくらい人は怠惰な生き物ということです、

だから念仏なのです

それが百も承知で阿弥陀様はたった一言、南無阿弥陀仏と唱えれば極楽に連れて行くと約束したのです」

 

女子「阿弥陀様はなんでそこまでしてくれているんだろうね」

 

裏辻「仏の御心は私たちにはわからないのです、親心がわかるのは親になった時ですから」

 

女子「ふーん」

 

裏辻「まあ、頭の隅にでもおいといてください」



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