ある日のことでございます(蜘蛛の糸の冒頭)
お釈迦様は極楽の蓮池のふちを、
独りでぶらぶら御歩きになっていらっしゃいました
ふと下のようすを御覧になりました
すると、裏辻という男が
一人家の中でダラダラしているのを見つけました
といいますのはこの男、お盆後のごたごたで疲れ切っていたのでございます
裏辻は
落ち着かないやんちゃ坊主の次男を連れて
ふと古賀市にある薬王寺温泉に行くことを思い立ちました
しかし、突然、
もうすぐ着くというところで裏辻のおなかに異変が起きました
もうちょっとでたどり着くので十分我慢ができる程度ありましたから、
裏辻は遠い山の頂を眺めながら、
長く感じる信号に気を紛らしていました
裏辻は
久しぶりに自分自身と攻防戦を行い
どうにかこうにか
無事にたどり着き、
車から降りると、
次男のことなど構わずに
一目散に、“オアシス”へ猛ダッシュしました
裏辻は
並ぶことなく、
無事にたどり着き腰を下ろせた有難さに
しみじみと感謝いたしました
その時です
当たり前のよう押したウォシュレットボタンが
まるで高圧洗浄機で洗われたかのように
裏辻のあの部分を攻めたのです
慌てふためいた裏辻は
悶絶しながらも必死で声を殺しましたが
ボタンを押し間違い、
「弱」にするところを「強」にし、
一気に高圧洗浄機がドリルへギアチェンジされ
その感覚と言ったら
地獄で一番深いとされる阿鼻叫喚の境地でした
裏辻は
どこの「メーカー」なのか
しっかりとその目に焼き付けました
そして、その後
薬湯に入ると、
薬が効きすぎたのか
今度は「水戸黄門」と「シンボル」がヒリヒリと痛くなり
二度目の地獄に沈んでいきました、
お釈迦様は極楽の蓮池のふちに立って、
この一部始終をじっと見ていらっしゃいましたが、
悲しそうな御顔をなさりながら、
またぶらぶら御歩きになり始めました
芥川龍之介はこのように
人間の本質を説いた作家です
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