日記

私が考える大掃除の意味


 

私は

大掃除は儀式と考えています

 

新しい年神さまをお迎えし

良い一年を迎えるために

いろんな穢れを落とすためです

 

竹は節をつけることで大きくなります

人も同じように

一年一年の節をつけて

成長していくのです

 

「見えんけれども、おるんだよ~」

 

鬼太郎のエンディング曲ではありませんが、

そういう見えない存在を

意識するという習慣が

いい結果をもたらすようになる

と考えております

 

子どもの頃は

ただただ面倒くさく

なぜうちはこんなに掃除するところが多いのか

お寺に生まれたことを恨んだものです

(生活に必要な空間なんてのは居間とトイレぐらい)

 

掃除の点数としては7割ぐらいです

高いところはできません

よく夕方のニュースで本山のすす払いシーンが

流れますが、あれは大人数ならではの話です

(しかも、埃が下に落ちるのを待つのに数時間かかります)

 

思えば、福岡に来て13年

ずっと孤独に大掃除をやっておりました

 

ラジオを流して掃除をしてますと

そこから聞こえてくる声は

「クリスマスプレゼントは買ったか?」

とか

「正月はどこに行こうか?」

とか

私には無縁の話ばかりで

 

とてもいい修行でしたw

 

一日に行う限度時間を3時間にして

本堂だけで三日、かかっていました

庫裏の窓で二日、

(掃除が大変なのはやはり窓です)

そうやってお寺の時間を

“独り占め”していました

 

何年か前から

本堂の畳拭きと

廊下の雑巾がけを

書道教室の子ども達に体験してもらい

 

それから

何年か経って

長男が、

2年前ぐらいから

次男が

ちょっとづつ

“手伝ってもらうと

 

「ものすごく」楽になりました

子ども達だけで掃除を行うのは

まだまだ先の話ですが、

長いトンネルから光りが見えると

こんなにうれしいことはありません

 

すると当然のように

子どもたちは

私が子どもだった頃に父に質問したことと

同じことを言って来ました

 

つまり

なぜ、おお掃除をしないといけないのか

ということです

 

この時間とドラクエをする時の私は

子ども達に優しいので

あの怖いお父さんが優しく話してくれる時間は

子ども達も安心できるようです

 

このまま無事に

父から続く“儀式”が孫に伝わることを祈ります



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