「仏教」という言葉は
明治時代に入っての言葉で
「宗教」という言葉と概念が一緒に入って来ました
私が思うに
当時の政府が国家神道を掲げ、
お寺とお宮を完全に切り離し、
信仰の自由は与えたが
「教」とつくものを
すべて宗教というカテゴリーに入れて
お寺を弱体化する作戦ではないか
と思っています
つまり、
約150年前までは「仏教」という言葉は
ありませんでした
では何と言っていたか?
「仏道」または「仏法」と言っていました
(どの文献を見ても仏教とは書いていません)
仏教修行とはいいません仏道修行です
さとりへの道を歩むものです
今ここに、
仏教を仏道(仏法)と言い直す時期に
来ていると思います
宗教と言えば
オウム真理教のように
何か盲目的に信じたり
何かにこだわったり
閉鎖的で自由がない
といったイメージがあって
自分の生活には関係がない
と思っている方がおられると思いますが
実は宗教はいろんなところで
私達の心の中に存在しています
例えば
お金、名誉、出世、承認をご本尊にしていたり
意見が通らない会社や組織に属していたり
ムラ社会にあるよくわらない習慣があったり
根拠のない迷信を信じていたり
何でも科学を信じたり
(人間が歩くということはまだよくわかっていないそうです)
そういうことも一種の宗教だと
私は思います
そもそも
仏道(仏法)は
一般の方がイメージする「宗教」を
否定して自由をめざす思想です
自分が何によって
苦しんでいるかの原因をさぐり
いい習慣を身に付けて
心の安定をめざす
ということなのです
知らず知らずのうちに
人間がいつまでも
「いつまでも」という気持ちを追い求め
逆に言えば、
良い状態を変えたくない、
このままがいい
手放したくないという欲から
それを維持するために
自分の都合を作るわけです
だから、
時間と自分の周りがそうならないため
「苦」というものが発生するわけです
自分が追い求めていること
実はそれが
「海水で喉の渇きを満たすこと」
だったりすることがあり
飲んでも飲んでも
満たされることがないのです
みんなが海水だと思っているそのフィルターを
取り除くのが仏道(仏法)なのです
仏教と言わずに
仏道(仏法)といいましょう
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