外国人にお寺とは何かと説明するために
どのような視点と努力が必要なのか?忘備録として
世の中は“ある前提”として話が進むことが多く
そもそも論がなされていないと今行われている意義が伝わらないと思います
ここでいうところの「お寺」とは
京都にあるような有名観光寺ではなく
数十個から数百個のお墓や納骨堂を抱え
葬式や仏事を執り行う町のお寺を指します
町の人にとって
お寺とは「大切な先祖や亡くなった方のお墓を守るところ」
ということになります
また、日本の習慣として
お盆やお彼岸といった先祖を供養する時期になると
こぞって人が集まるようになります
そこでみんなで供養を行いましょうという動きが出ますので
お寺に集まってみんなで供養をする催し物が出て来ます
それが年に何回か行われている「法要※」というものです
※(宗派によって言い方がことなります)
法要では先祖の供養の他、
私達はどのように生きるべきなのかという趣旨のお話があります
これが「法話」というものです
お寺では
法話を聞くことはとても大切な行為と位置づけます
こうしたお寺の行事によって
地域の精神的支柱になる働きを示してきたのがお寺でした
まだまだ根強く残っているのが現状です
しかし、時代により
だんだんと地域から任意の地域に移動
家から個人という要望が見受けます
そういう、いわば時代によって浮上した課題の解決をどうするのかというのも
お寺はしっかり合わせて行っています
先祖の墓がないという方に仏教をどう伝えていくのか
地元を離れた方に先祖供養を行うにはどうしたらいいのか
そのような問題にきちんとお答えし、
安心して頂けるように執り行っていきます
お寺にとってこの「安心」が一番の価値であります
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