ここがわかりにくい仏教用語、諸行無常と諸法無我
たとえば、
インターネットが出現して世の中が早く進むようになったと思いませんか
ケータイ電話は主婦が持つ必要はなかったと言われた時代がありましたが、
一人一台持つのが常識になり、
ガラケーがほぼ無くなって、
スマホが当たり前になりました
今や一人二台持つ人も珍しくありませんし、
なんと小学生もフツーに持っています
パソコンは5年で骨董品になります
これは「10年ひと昔」の話ではありません
インターネットの出現によって時代の流れが早くなっています
平家物語の冒頭にも出てくるこの諸行無常という言葉
こういう漢字だらけの表記が難解なイメージをもたらすような気がします
「諸行」とは“すべてのもの(現象)”と考えてください
間違っても“行い”ではありません
すべての行いは無常であるという解釈だと、
全く意味不明です
ですから、
すべてのもの(心も含めて)は不変ではありません
という意味になります
仏教的に考えるとどうなるかと言うと
すべては一瞬一瞬の映画のフィルムであると考えてください
その一つのフィルムが次のフィルムを生む原因と考えてください
次のフィルムが結果となり、その結果が次の原因を作っているのです
諸行無常は
一つ一つ原因と結果を0.001秒単位ぐらいのコマで時間という軸で
繋がっている見方と言えます
この世に“半永久”というのはあっても永久はありません
半永久といっても、何かの縁(機会)があって無くなることもあります
人工的に何とか作ることもできるかもしれませんが、
ものすごいコスト(原因)をかけなければ成り立たないことです
一秒前の自分と一秒後の自分は全く変わらないよう見えて
実は細胞組織の相当の数が消滅して生まれ変わっています
10年後の自分と今の自分が全く違う理由は一瞬一瞬の積み重ねです
冒頭で申したように
現代はすぐに“飽きますので”次から次へと新しいものが生まれ、そしてすぐに廃れていきます
それは私達の心がそのように“反応している”のではないでしょうか?
こうやって、
この世のすべては必ず何らかの原因があって、
結果があるという見方をしていくと、
自分の意志とは関係なく進んでいることがわかります
時間が限られていて、しかも
その時間がとても速く進みます(無常迅速)
お釈迦様が最期におっしゃった言葉は
「だから、精進せよ」です
次回は最もわかりにくい諸法無我について
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