日記

人の悲嘆に寄り添う、という時の「寄り添う」とはどういうことだろうか、またどうしたらできるだろうか


 

グリーフという言葉がある

悲嘆という意味

 

文字だけなら、その「悲嘆」だけで終わる

しかし、

実際に悲嘆を抱えている方との対応は

マニュアルはなく、

スキルらしい術もなく

小さいお子さんを亡くしたお母さんが

10人いれば10人とも異なり、

ひたすら、

相手の心の奥底に潜む何かを探るようにじっと聴くしかないと言われる

 

つい、何かをアドバイスしてしまいがちだが

それがかえって逆効果になることもある

 

「時間という薬がありますよ」とか

「前向きに考える勇気を持ちましょう」と

言っても

前向きに考えることができない状態なのに

それを言ったところで余計に気を落としてしまうことになる

 

全く答えのない問題にひたすら“寄り添う”

それがグリーフケアなのだろう

 

この“寄り添う”なのだが、

どういうことなのだろうかと思っていたが

先日NHKで認知症ケアをする方の言葉を聞いて

はっとした

 

「あなたの世界にお邪魔します」

 

相手の気持ちに立つということは

相手の世界観の中に入っていくということ

これが寄り添うということなのだろう

 

自分ワールドから物を言っても

全く心に響かない

しかし、理解はできるが、

これはとても難しいことだろう

 

自分という物差しや価値観を一旦全部捨てて、

相手の物差しや価値観に書き換えないといけない

これは仏教で言うと「諸法無我」の考え方

 

そうなるにはもう一つ大事な前提が必要で

「あなたのことをとても大事にしたいです」

という思いで

キリスト教で言うと「汝隣人を愛せ」

仏教で言うと「慈悲」

 

ここには全く私情も欲もない

 

家族以外の方に寄り添う、

これは立派な「修行」である

 

お経が上手いとか

法話が上手いとか

字が上手いとか

容姿がいいとか

そんな話ではない



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