数珠は何のためにあるのか?
ある方からこういう質問を受けたので
答えれる範囲で答えたいと思います
数珠は
本来はお経を唱えた回数をカウントするものです
いつからあるのかわかりませんが、
お釈迦様の時代よりも前には存在したようです
たぶん、あの一つ一つの玉は
一瞬一瞬の心を表現していると私は思っています
今の心は一瞬前の心の現象を原因として現れており
今の心は次の心の現象の原因になっています
そうやって心の安定を持続しようとしたのではないか
と勝手に思っています
浄土宗の場合
「二連数珠」という数珠で
6万回数えることができます
数をカウントするなら
日本野鳥の会の方たちが使う“カチカチ”でいいじゃないか
と思われるかもしれません
なんと実際そういう方がおられます
特に私の宗派(浄土宗)は念仏を続ける習慣がありますので
たくさん、そりゃもうたくさん唱えます(一日3000回なんて当たり前)
私の兄なんか、あのカチカチを100均で買ってきて、
車の中でもカチカチならしております
あのカチカチと数珠を組み合わせて自作した
強者のお坊さんもおられるほどです
それなら
数珠じゃなくてもいいじゃん
ということで
本来の数珠の意味が離れていきました
(腕輪念珠はカウントできませんね)
けどお経を唱える時は、
数珠は必ず身に付けます
その理由として考えられるのが
「持ってた方が、どことなく
心が落ち着いて、
仏さまに想いを捧げやすい」
という気がするのです
となると意味は
「カウンター」から「お守り的なもの」に
変わってきます
徳が高いお坊さんが身に付けている数珠で
体の悪いところをさすってもらうと
治るような気がする
また
長野の善光寺の御前さまから数珠で頭をなでなでしてもらったら、
何かいいことがあるかもしれない
私が30年使っている数珠は
菩提樹で作られており
年数とともに色が変わっていく楽しさがあります
その色はあたかも
修行の功徳が溜まっていくような気がして
これを無くすと自分が行ってきた功徳がゼロになりそうで怖いです
(もちろんそんなことはありません)
要は気持ちの問題なので
何かの記念として高価な数珠を購入される方もいます
そうすると、
当然大事にしますので
そこから、お経に気持ちが入り
結果として心が落ち着くことになりますので
仏壇屋のまわしものではありませんが
少し高価なものを買うといいかもしれません
ひとつ言いたいのは
全宗派共通という数珠は勝手に販売店が言っているだけで
そんな根拠はありません
それでも全宗派共通の数珠が欲しいなら
「腕輪念珠」はどの宗派も共通でしょうね(笑)
(腕輪念珠と時計をコラボした私だけのオリジナル数珠)
宗派にこだわりがないというなら
「全宗派共通の数珠」という商品を選ばなくても
気に入った形、気に入った色で選ぶ
つまり、“なんでもいい”と私は思います
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