日記

(ネタバレ注意)なぜ「すずめの戸締り」がすごい映画なのかを少し語る


 

「すずめの戸締り」の余韻に浸っている

 

この映画の何がすごいかというと

 

一つ目は

これほどまでに

東北の震災にストレートに向き合った映画は

ないということ

 

主人公すずめの成長を描いているのだが

4歳で母を亡くし闇を抱えた自分と対峙し

どのように向き合うのか

どのように言葉をかけるのか

そうして

闇の自分を受け入れることによって

本当の意味で成長遂げる

という話だったと思う

 

これによって多くの方が共感し

殺伐とした世の中になっても

必ず人の温もりに触れることがあるから

決して希望を失わずに生きていくのだ

と感動したに違いない

 

もう一つは

誰もなし得なかった日本神話を現代のファンタジーで表現し

厄災を可視化したことで

現代人に失いつつある「畏れ」の意識を持たせたことだろう

 

人は土地を取得した時、

「自分のモノ」という我と執着ができる

 

自分のモノだから何をしてもいい

使った後は捨ててもいいと言う考え

 

神様に対して謙虚と敬意を持っているならば

土地は元来、神様のモノだから

お世話になりました、お返ししますという感謝が出るはずである

 

新海誠監督はある疑問をもったそうだ

コトを新しくする時は「地鎮祭」を行うが

その逆の儀式はしているのかと、

その疑問からこの映画を作ったそうだ

 

私の属する浄土宗では

古い仏壇やお墓、位牌はもとより

火事で全焼した家に

洒水(しゃすい)といって

お清めのような儀式をする

 

お清めと言ったら、

何かを購入した時にする儀式と思うが

何かを手放す時にする儀式でもある

 

それは火と水を呼び

火は魔を滅し

水はそれをすべて流し、

新しいものを創る、という考えである

 

合理的思考で見たら、

おまじないに思うかも知れない

 

しかし、

それは目に見えるものだけを見て

その奥にあるものを見ようとしない生き方は

必ず行き詰まる

 

改めて

この映画はそのことを教えてくれたように思う



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