30年以上魔女宅ファンである私が、今ごろ気づいた素晴らしいシーン

 

例のおばあちゃんからの温かい依頼で期待をしていたところに

その孫娘の塩対応と雨

世間の厳しさを知ったキキが寝込む

いろんなお世話をしてくれるおソノさんに対し

ちょっと甘えようかと思ったキキ

「おソノさん・・・・いや、なんでもない」

 

この「なんでもない」というセリフと

おソノさん「そう？」という返しには大変深い意味がある

 

普通なら、というか今の時代では

辛い思いをした女の子がいたら

「なんでもないわけないでしょ？」

といってキキの側で寄り添い頭をナデナデ

そこで、キキが涙をこぼし

「あらあら、いいんだよ、キキ強がらなくていいんだよ

泣いたっていんだよ、あんたはよく頑張ったんだから」

といってキキをハグする

 

そういう展開にならないところがいい

 

おソノさんが

キキの「なんでもない」という言葉の意味を何もかもわかっていて

それであえて「そう」と返したところが真の大人の女性である

 

♪小さいころは神様がいて

不思議に夢を叶えてくれた♪

 

この場合、“神様”というのは「親」である

親から自立して“神様”がいなくなっても

自分が成長して、物事の受け取りが変わっていたら

いろんなものから優しさに包まれるようになるよということ

 

自分中心として、自分を満たして欲しいという甘えから

周りを中心として、周りを満たしたいという覚悟へ

 

魔女宅はいつ見ても素晴らしい

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