日記

小学三年生にお寺の存在意義を伝えるにはどうしたらいいのか


 

近くの小学校の地域調べ学習という依頼が来た、対象は3年生

お寺とはどのような仕事をし、地域と関わって来たのかという話をさせていただいた

 

小学三年生である

これは極めて難しい課題だ、

なぜなら、かなりのボキャブラリー縛りがあるから

そして、15分で誤解なく伝えなければならない

 

漢字も気を付けないといけない

日本語は漢字を見て理解することが多いが、

ひらがなで、わかりやすく、なおかつ短く一言で言いきれないとダメ

キャッチコピーを考える気持ちで取り組むため、改めて勉強になる

 

わかりやすくということならスライドを使用する

うん、これに尽きる

 

お寺の仕事とは?

どう説明したらいいのだろうか

いくら口で説明してもダメ

お経を唱えている画像を見せた方が説得力がある

 

お寺の仕事②仏教を伝える

これは参った!

ではどうしたかというと

ほとけのおしえ、という文字を見せた

じゃあほとけのおしえとは何なのか一言で言わないといけない

どの視点で伝えようか

そうだ七仏通戒の偈だとひらめき

わるいことをやめて、いいことをしようという文字を見せた

そして、口頭で補足を言う、

人は分かっていても悪いことをしてしまうのだよ、と

 

地域とのかかわりについて

一つは、なやみそうだん

二つ目は、こうみんかんのような

 

一つのスライドに10文字以上は入れないように気を付ける

そして、誤解がないように喋りで補足をする

予想外のリアクションがあるため、丁寧に言葉で説明する

 

こうすることによって小学生はどんどんめメモっていた

後がない予備校のように鉛筆を走らせる

 

一番伝えたいことを三度見せ伝える

お寺に来た方に何を提供するかということ

これを「元気になる」と3回表示した

 

生きる力を取り戻すといってもよくわからないと思う

小学三年生の目線で例えを言わなければならない

「なんか学校に行きたくないなあ、と思っている時、おうちの人にギュッとされたらうれしいよね、ちょっと頑張ろうかなって思いますね、そんな感じと思ってください」と説明した

お母さんがいない子がいるため、おうちの人という表現になる

 

 

こんな感じで大切なことを何度も伝え、

お寺の成り立ちや歴史とかよりも

何をしていて、それが何のためなのか、

お寺に行く人にとってどうなのか、

というお寺の存在意義を伝えるのが重要であると私は考える

 

質問をいくつかうけ、

最後に木魚や鐘を触らせたりすると大はしゃぎ

子どもにはめったにない経験だ

 

帰り際

一人の女の子が

「また来ていいですか」と

聞いてきた

 

今日のプレゼンは

その一言の為にあったと思う



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