お寺の娘さんがお寺に嫁ぎたくないという話を聞いたことがあります
それは大変であることを知っているからだろうと私は思います。
(嫁ぐ方はたくさんいます)
お寺の奥さんのことを「寺庭婦人」と呼びます(浄土真宗さんは「坊守」と呼びます)
お「寺」の仕事と家「庭」のことを同時に行う方なのでそう呼びます
実はお寺の奥さんは
ほぼ奉仕に近いです
あったとしても
少しです
そもそも
そんなにお寺には収入がありません
お寺の奥さん業とは
主に接客、電話取次、掃除
お寺によっては会計事務を行います
お寺は広いです、掃除だけ見ても激務になります
もちろん
家のこともしないといけませんので
主婦業もこなします
日曜日はお寺で法事があることが多いので忙しいです
そんな時でも保育園はお休みです
子どもが小さいのに
家族でお出かけできないお寺をよく聞きます
約束してても葬式が入ってダメになることもあります
お寺はプライベート空間がないので
昼ご飯を食べている時、
檀家さんがドアを開けて入ってくることもあります
お寺によってはお寺用の台所があったりしますが、
プライベート空間に入ってきて台所を貸したりすることもあります
リビングをじろじろ見られるということです
ご飯時に誰かが来られたら、
ご飯も出したりしますので
さながら旅館の女将といったところです
住職には言えない愚痴を
「うんうん」と傾聴します
これが檀家さんの心の支えだったりします
もし旦那さんである住職さんが突然死したら
お寺を出て行かないといけない可能性が高いです
なぜなら
お寺はお坊さんとその家族が住むことができます。
お坊さんとは住職権を持つ人です。
住職になる権利を宗務庁(お寺を取りまとめる行政機関のようなところ)からもらわないと住むことができないのです
お寺を追い出された場合
衣食住すべてを失います。
後継者がいて
なおかつ子どもさんに継ぐ意思があれば大丈夫かもしれませんが、
後継者がいても、一緒に暮らすことができないような方、
たとえば、遠い親戚や全く血縁関係がない方などがお寺に入ってきた時は
お寺を出て行かないといけないかもしれません
話し合いでどうにかなるかもしれませんが、
全くの他人と生活を共にするのですから、
それはそれで相当な覚悟が必要です
そう考えますと
お寺さんは婿養子さんが多いですね
お寺程、婿養子さんが多いところはないでしょう
(なぜ婿という字は女へんなのでしょうかね)
とても貴重な稀有な特異な存在だと思います(私も含めて(笑))
私が思うに
これからを考えてお寺の奥さんは外で働いた方がいいと思います。
住職を医者としたら
奥さんを看護師みたいな立場にする
完全なプライベート空間を作ったり、
ちゃんと信仰生活ができる環境が必要です
「愛しているよ」と愛を語る関係も大事ですが
住職と仏教を語り合えるような関係も大事ですね
法要の時は本堂に出て一番前で、なんやったら衣を着て
住職の隣に座って檀信徒の見本となるように念仏や聞法ができるように
台所でお料理の接待の準備から解放された方がいい
お寺にも働き方改革が必要です
こういう内容を
「月刊住職」ではがんがん言うてます。
めっちゃ面白い雑誌です
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