昨日の続き、お通夜で遺族に伝えたこと
最初におカミソリを頭に当てる儀式を行いました
この意味は
髪の毛を煩悩と見立てカミソリで剃ることで一度ゼロの状態にします
そして、仏教徒になっていただいて、その証として戒名をお授けします
髪の毛は切っても切っても伸びてきます
それと同じように煩悩という悩み悲しみ苦しみは
振り払ってもまた湧き出て来ます
涙もそうです
拭っても拭ってもまた出て来ます
一度涙も枯れるまで出し切ると、新しい生活が始まるかもしれません
私の宗教観を述べさせていただきます
それはどうして阿弥陀仏という仏がいて、極楽という世界があるのか
ということです
先輩僧侶から教えていただいた言葉に
「人生には上り坂、下り坂、そして“まさか”があると
いい時もあれば、悪い時もある
しかし、全く予想だにしていないこと、どんなに努力をしてもすべてを失うようなことがあるのがこの世であります
阿弥陀仏が極楽という世界を作ったのは
その“まさか”のためです
どんなに仲の良い夫婦でも必ず死を迎えなければなりません
親しい方が歳の順に亡くなっていくことはある意味幸せなのかもしれません
しかし、そうではないことが起きてしまうことがあります
阿弥陀仏はそのどうしようもなく悲しむ私たちのために
もう一度再会できる、もう一度一緒になれるところを作っていただいたのです
きっと、いいご縁だけに巡り会えていたらこういうことを考えなかったのかもしれません
人は会いたくないような縁に会って初めて考えるようになり、
人の悲しみに寄り添えるようになります
これからみなさんに行っていただきたいのが「南無阿弥陀仏」という言葉を唱えてもらうことです
南無阿弥陀仏と唱えれば、阿弥陀仏はもちろん亡き方がそこに現れるのです
合掌だけでいいと思うかもしれませんが、そこで口で唱えることで繋がりが出来るようになります
それを毎日毎日、仏壇の前やお墓の前で唱える習慣が付いていくと自然と心の整理ができるようになります
南無阿弥陀仏やお経というのは
亡き方のためでもありますが、実は自分のためであります
自分の心の整理がつくようになる、これが一番の亡き方への供養になります
ですから、どうぞ南無阿弥陀仏と唱えていただきたいと存じます
(そして、十念という浄土宗式の十遍の念仏の唱え方をお伝えして終わりました)
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