日記

あなたは「死にたい」と言われたら、何と返しますか?〜グリーフとは?〜


 

「死にたい」と言われたら、何と返しますか?

 

 

「そっかぁ

 

 あんた、死にたいくらいに、しんどいんやね

 

 ちょっとうちに来てみない?」

 

このように友人に言ってくれて

そのまま一週間泊まりこみ、少し元気を取り戻したのは

一般社団法人リヴオンの代表理事である尾角光美さん(リヴオンとは「生き続ける」という意味)

 

彼女は10代で父と生き別れ、母を自死で亡くし、

兄を亡くし、30歳を前にして家族をすべて失ったのである

そして、いろんな方とのご縁、支えがあって生かされてきた経験から

「いつ、どこで、どのような形で大切な人をなくしても、

その人が必要とするサポートを確実に得られる社会の実現」を目指す活動をされている

 

今回、私は

尾角さんによるグリーフケアについての講座を受けた

 

まず、グリーフとは何か

私はそれまで本でしか知らない言葉だった

“悲嘆、喪失感”のことだろうと思っていたが、

尾角さんの話によれば

悲しみ、怒り、後悔、無感動、、など

その人なりの自然な反応、感情、プロセスを言って

中には「安心」も含まれる

 

「亡くなったのに安心している自分がいる、なんて自分は不謹慎なんだ」

という経験はないだろうか

それもグリーフの一つで、それくらい一生懸命だったということからの安心という思いが生まれる

 

つまり、グリーフとは「失ったものから生まれるその時の想い」であると

また、

グリーフは段階的に回復するものではなく、立ち直り、乗り越えるものでもない

10年経っても20年経っても涙は流れるもので、そういう自然な反応であり、

何度も何度も揺らぐため、昔から言われる“時間という薬”の効果は?だ

 

尾角さんはグリーフは“なくす”“消す”ものではなく、その感情を“大切”にしていくことだと言います

 

体験すると相手の立場になれるかもしれない

そういうワークがあった、いわゆる疑似体験

遺族、僧侶、それを観察する人の3人1組になり

父を亡くした高校生が一人でお墓参りをしに来て、お茶をどうぞと呼び止るというのシチュエーションで7分間体験してみるというもの

 

これにより何がわかるかというと

 

ズレている自分に気づく

沈黙が長い

 

つまり、

・その人(グリーフ体験者)の気持ちになるということがとてつもなく難しいということ

・グリーフ体験者を演じてもあくまで自分のフィルターを通すためそこに“ズレ”が生まれる

・お茶どうぞと言って話しかける僧侶役も黙っていたらいけないと解決策を出そうとして相手との“ズレ”を生む

 

また、

その時の沈黙というのは

「相手の気持ちに降りてきた時の間」であり、決して無ではない

ということを学んだ

 

そして、この疑似体験をすると

ものすごく疲れることがわかる

 

本当に相手に寄り添って話を聞く、その場にいるということは

自分もかなりすり減っているこということ

だから、

尾角さんは「セルフケア」がとても大事であるといい

自分の疲れた体の部分に手を当てて、深呼吸する時間が設けられた

 

 

うーん

学びが深い

 



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