仏教の話日記

お寺って何をするところか知っていますか? 

参道 円相寺 本堂 外観

 

お寺は何をするところなのか

という基本が未だに知れ渡っていない

 

お寺は法話(説教、説法、説経、講話)をするところだ

 

 

こんな話がある

有名な話で

オウム真理教の信者が

なぜ入信したのかの回答が

「お寺はただの風景でしかなかった」である

 

大学卒業して京都の黒谷にある大本山に一年間いた頃

この話を本で知って、

お寺の不甲斐なさを感じたものだ

 

確かに振り返ればお寺って何?と

「世間がイメージしていること」を想像して見ると

観光をするところ

先祖供養をするところ

といったところだろう

当然

仏教を学ぶところはどこにあるのかという問題が出てくる

これからの時代、ますますこの問題にちゃんと答えないといけない

 

私は大学を出て、いろんなお寺さんを知ることで、

自分が生まれ育ったお寺が少し変わっていることに気づいた

 

それは

お寺には普通、墓や納骨堂があり、

その墓や納骨堂に納めている人や

なくても、位牌堂があるのだが

生家の寺は一切なかった

 

だから

お寺の経済運営を支える墓や納骨堂の管理費がないのである、

 

ではどうしているかというと

骨壺を預からずに維持費をいただくのである、

その維持費を納めている方を檀家と呼んでいる。

毎日毎日、雨が降ろうが雪が降ろうがバイクにまたがり、

檀家の家に伺う命日参りをし、

関係性を構築している

 

檀家がお寺に来るときは、

法要の時ぐらいで

法要は法話を聞くものという認識が

お寺と檀家ともに共通してあった

 

だから、檀家は熱心に法話を聞いていた

駐車場もないお寺で、

70段の階段を登らないと本堂にたどり着かない

それでも檀家は息を切らしながら登ってきて

法話を聞いていた

 

その姿を見て育ったため

お寺は法話をするところと思っている

 

お説教師さんはとてもいい人ばかりで

ホントによく可愛がってもらった

(今でも、私の幼少を知るお説教師とお会いすると

親戚のおじさんに出会った感がある)

次のお説教師さんは誰が来るの?と

親に聞いて楽しみにしていた

 

それと

法要の時のお説教師さんに出す白飯がすごく美味しくて、

それを少しもらうのをいつも楽しみにしていた

 

三日間5席ある法要が一年に5回あり

やはり、今でもどんな方が来るのか気になる。

 

そういう環境で育ったため

お坊さんになることは

法話をすることだと思っている

 

たとえどんなに下手でも

法話をしなければ、

何のために坊さんになったのかわからない

 

本山布教使の資格をとったからとか

講習会で勉強したから法話をするとかじゃない

その人にはその人の

私には私なりの法話がある

 

 

とにかく

法を話そう、

お寺の存在意義って

ずばり

お寺は法話をするところだ

 

以上



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