お寺は建前上
「いつでも来ていいですよ」と言っている
しかし、
きっかけがないとお寺には行くことはないし、
お寺も仕事があるので“いつでも”というと、
そうでもない
なので
私はそのきっかけを作って
誰でもOKという旗を立てている
昨日、
ダウン症の子を持つお母さん達(10数名)のご要望で
臨時「写経体験」を開催
どういうプログラムにしたらいいのかわからないまま
とりあえず、やってみることに。
(このテキトーさは私の悪いところであり良いところ)
月1で開催している「写経体験&ミニ法話」では
ご本尊向きにしているが、
今回はすでに出来上がっているコミュニティなので
その良さを生かしつつ、
互いに会話が出来れば今日のところはいいだろうと思い
三つの島を作った
写経はあくまでお寺に来る“きっかけ”
非日常的空間を体験したら、
どうなるのかは、その時、そのメンバーにもよります
1歳ぐらいの赤ちゃんも一緒というので
これはいつもやっているパターンは通用しないだろう
という予感もあった
時間を見ながら、
様子を見ながら
あちこちに「初めまして・・・」の声が聞こえる
そこで、最初にご本尊に向かって合掌
ルール説明
「一人づつ自己紹介的な、今の気持ち、お寺に対する気持ち、最近あったこと、みたいなことを1分ぐらい話してください」
もちろん、トップバッターは戸惑う
しかし、3人目から軌道に乗り、
だんだんと皆さんの表情が緩んでいった
これだけで今回の“役目”を果たしたと思った瞬間だった
一巡するとバトンが私に
落水洋介さんの「前向きは技術」という話を少し紹介し
写経に進む、
「今日は最後までできないかと思います、いいんです、うちの写経は“頑張らない写経”なのです。ざーーーっとでいいんです。できるところまで書いたら、一つ願い事を書いて時間が来たら終わってください」
こうして、カフェ形式写経が始まる
終わった後はみなさん、笑顔
そうだ
お子さん連れはカフェ形式がいい
みんな会話をしたくて集まるのだから
お母さん方から聞いた情報
・ダウン症と診断を聞いてそれを受け入れるまでの期間を“暗黒期”と呼んでいること
・ダウン症の子はすごく寝ている時間が多いため、育てやすいということ
・ダウン症の子は目のあたりの発達が他の部分より遅れるため、少し似たような顔をしているように見えるが一人一人の個性はちゃんとはっきりわかる顔になる
・いろんな方とのつながりが広がる
そう話すお母さん方の表情はとても明るく、優しく、どんな困難も受け入れる様子が伺えた
裏辻はまた新しい発見をさせていただいた
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