日記

「みんな違ってみんないい」という言葉を軽々しく使ってはいけない~お坊さんにも読んでもらいたいオススメ本~


 

「みんな違ってみんないい」という言葉を軽々しく使ってはいけない~お坊さんにも読んでもらいたいオススメ本~

うちの近くには「名前を書けば受かる」高校がある(立花高校)

これだけを聞くと、鼻で笑う方がいるかもしれない

 

たとえば、

中学校3年間一度も学校に行きたくても行けなかった子

発達障害がある子

ものすごく生きづらさを感じる多感な子

大人の信用を一切なくした子

 

そういう子にとって

この高校は“救い”となる

 

もっとも、

その親の喜ぶ気持ちは計り知れない

 

名前を書けば受かる

しかし、

その子らにとって

受験票をもって、時間内に試験会場に行き

鉛筆で名前を書くということが

どれだけハードルが高いことかこの本には記されている

 

私はこの本を読んで

“みんな違ってみんないい”

という言葉を軽々しく使ってはいけないと思った

 

チャイムが鳴り、

授業が始まっても「トランプしたい」

と言う生徒たちに

それが終わるまで信じて待つことは

“普通の学校”ではなかなかない

 

「認める」ということがいかに難しいことか

認めてもらえた子はどんなに嬉しくまた、

人を信用することになるだろうか

 

うちの写経に

この高校(立花高校)に通っているお子さんを持つ保護者が来られている

立花高校に通っていることを聞いた瞬間

この方がどれだけ大変な思いをされてきたかに

私はただただ頭がさがった

「うちの子は『学校が楽しい』と言っています」

と聞いて、目頭が熱くなった

 

仏教には

「仏教に出会える喜び」という表現がある

・人として生まれることがいかに難しいことか

・教えに出会えることがいかに難しいことか

・悟りを目指す心を起こすことがいかに難しいことか

・六道輪廻という苦しみのサイクルから逃れることがいかに難しいことか

・浄土に生まれることがいかに難しいことか

しかし、

今、こうして“それら”に出会っているんですよ

こんな嬉しいことはありませんよ

ということを受け取ることが仏教

 

当たり前に学校に行き

当たり前に授業を受けて

当たり前に勉強し

当たり前に受験して

当たり前に卒業して

当たり前に進学(就職)するってどんなに難しいことか

 

その苦脳を一心に受け止める立花高校の姿勢はまさに菩薩道

社会問題の課題に懸命に取り組んで来たこの姿に

私はどうしても「お寺」と重ねてみてしまう

 

https://www.amazon.co.jp/「いいんだよ」は魔法の言葉-―君は君のままでいい―-立花高等学校/dp/4870356619/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3JTG2LYYDXF23&keywords=%E3%81%84%E3%81%84%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%88%E3%81%AF%E9%AD%94%E6%B3%95%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%91%89&qid=1578272758&sprefix=%E3%81%84%E3%81%84%E3%82%93%E3%81%A0%E3%82%88%2Caps%2C276&sr=8-1



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