仏教の話

身を委ねるという生き方


 

身を委ねるという生き方

 

コロナによって急激に死を意識する雰囲気になり

本屋ではそれを扱うものが目にすると言われる

 

考えたことはないだろうか

「何で人は死ぬのだろうか?」と

 

自然科学なら細胞が消滅していくと考え

因果関係で考えれば生まれたから死ぬと考える

しかし、理屈を聞いたら身も蓋もないと感じてしまう

 

ある本を読んでいた

とある葬儀社で働く方が暖かい家族の中で故人を送り出す時

子どもが祖母にいろんなことを聞かれていた

「死んだらどうなるの?」

「天国に行くんだよ」

 

「それじゃあ、どうして死ぬの?」

答えに詰まった祖母はそばで作業をしていた葬儀社に聞くと

「なんででしょうね、無力を知ることですかね」と答えた

 

私はそれが、探していた答えかなと思う

 

なぜ宗教があるのかと考えたら

因果関係や科学といった理屈では納得いかないことを

納得するように心の置き所を定めることだろう

 

死んだらいいところに行く

悪いことしたら悪いところへ行く

という話なら「ふ〜ん」で終わる

 

だから、お経を字の通りに読むと

「ふ〜ん」で終わるわけである

「ふ〜ん」で終わるのであれば

あってもないのと同じであろう

 

そうではなくて、

自分の無力さを感じた時

理屈ではどうしようもないと思った時

上手くいかないことを認めた時

そういう前提でもってお経を読むと

必ずいいヒントになる

 

長い伝統ある宗教は

死を越えた物語を説くことによって

今どう生きるかを定めている

 

それは一言で言うと

「身を委ねる生き方」だろう

 



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