日記

90歳を過ぎた方をどのような視点でみるべきなのか~裏辻の受け取り方~


 

役に立つとかの問題ではなく

ただそこにいる

いるということが

安心になる存在があるのです

 

私は

90歳を過ぎたお年寄りを

“生きたご先祖”と受け取っています

 

前回もご紹介しましたが

先日、うちの義祖母が施設先の都合で

一日戻ってまいりました。

 

義祖母は江戸っ子気質

私を見て、ニヤリと

はにかみました

 

その日はちょうど日曜日

子ども達もうちにいて

三男坊は車イスが珍しいのか

後ろでハンドルを持ちたがり、

 

次男は日ごろの写真を見せたりと

なんだか、

遠い親戚が来たような

ちょっとした正月気分を味わいました

義祖母は

私(婿養子)の義母(義母は嫁入り)の母で

わけあって2年前から一緒に住み

突然、転倒し入退院を繰り返して

なんだかんだで今は施設にいます

 

車イス生活で

もう歩くことはできないようです

 

それ以外は

施設に入る前となんら変わらず

元気でした

 

そして、じっと

一日中、ダイニングで

私が契約した「時代劇専門チャンネル」を

凝視しておりました

 

とにかく

じっとしておりました

一日中、じっと

 

看る方も安心です

徹底して甘えたり、

かまったりする二歳児を

看る方が当然、圧倒的に疲れます

 

もちろん

看る方といっても私ではなく義母

 

今は施設に入ることができ

義母もその兄弟も

本人も安心しています

 

役に立つとかの問題ではなく

ただそこにいる

いるということが

安心になる存在があるのです

 

年忌法要(俗にいう法事)で

50回忌を迎えると

先祖になると言われます

(地域によります)

 

人生50年の時代から見たら

ご先祖にもっとも近い存在です

 

普段は目に見えないご先祖が

こうして目の当たりにできる

子ども達にとっては

フツーの曾祖母かもしれません

 

しかし、

90過ぎの方をこうして目の当たりにすると

無限に繋がる命の繋がりを

曾祖母に直接会う縁がなかった私には

そう受け取ってしまうのです

 

今の40過ぎの方のほとんどが

90過ぎまで生きると言われています

 

また、

抗加齢薬が当たり前になる時代が来ると

今の寿命の1.5倍、

つまり、平均寿命が120歳になる

という研究結果が出ております

 

私から言わせてもらえば

もっとリアルに

“生きたご先祖”が生きる時代になります

 

自分も生きたご先祖と

言われる日が来るかもしれない

 

そう思うと

できますならば、

若いうちから感謝の気持ちを抱いた生活をし

年寄りになっても

その感謝をわすれずに

何の役にも立たないけれど

老賢者と呼ばれるような存在になればと

 

切に願うところです

 

 

子ども叱るな 来た道じゃ

年寄り嫌うな 行く道じゃ



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