こんなに災害があるのだから
そのための備えぐらいはだいたいするようになるが
老後になった時の備え準備は出来ているだろうか
お金のこともそうであるが
心の問題の方はどうなのだろうか
人は
そんなに先の事を想像できるわけがない
けれども
突然死やガンで早く亡くならない限り
老いを迎えるのである
そんな時になって
「若い時はよかったなあ」と
ため息をついて愚痴ばかりを吐いて生きるより
どんなに体が動けなくなっても
今がいい
と言えるように
何らかの心のトレーニングをしておかないといけない
それは我慢強いという根性を叩くのではなく
思考の問題、受け取り方の練習
それを習慣できればなあと
昔のお年寄りはホント偉かったと思う
介護職をしている知人が以前、このように言っていた
「明治生まれの方は何をするにも
ありがとう、ありがとうと言っていた
大正生まれになると
ありがとうが少なくなり
代わりに愚痴がでるようになる
昭和生まれになると
愚痴と物を投げつけるようになる」と
出来れば幸福は年齢に比例して深まりたいものだが、
お釈迦様がおっしゃったように
年を取るにつれて苦しくなっていくのが現実である
今まで当たり前に出来ていたことが
出来ないようになり
気が落ち込み、
落ち込むとやる気が低下して動こうとしない
動かなくなると、
筋力も低下し、心もますます落ち込むようになる
頭はしっかりしているのに
自分と周りの環境がどんどん変化していき
それに対応できない自分に苛立つ
そして、
老年性の鬱がでてしまい
自ら命を絶ってしまう
ということがとても多いと言われる
若い方の鬱が問題視されるが
老年の鬱の方が多い
仏教では
天上界にうまれると
1000年以上生きると言われているが
晩年は人間界よりも苦しくその姿は醜いと言われる
アメリカでは
長生きの薬の臨床研究が進んでいて
それが服用されるようになれば
あと数年で寿命が1.5倍になるそうだ
長生きは出来ても
苦しみが長くなると
まさに天上界の話ではないか
お年寄りの中には
煩悩がそぎ落とされて賢者のように
思慮深く、顔立ちがにこやかな
お年寄りが稀にいらっしゃる
じっと死を待つお年寄りがいらっしゃる
その姿はまるでブッダのようだ
仏教を学んでいなくても
そのようなブッダになる方はいる
私は今こうして
教えを受けることができた
守ることはできるかどうかは別として
願わくは
人生の末期は心安かにいたいものだ
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