日記

どんな師を選ぶかによって幸不幸が決まる~オウムの事件で学ぶこと~


 

オウムの事件で学ぶこと

 

人というのは弱い生き物で保身により

上からの命令に従わざるを得ない場合が多々ある

それがいい師であるならばストップがかかるかもしれないが、

世の中はそんなにいい“上の人”がいるとも限らない

 

令和の世に入る前にオウムの死刑が執行された

中でも「殺人マシン」と呼ばれた林死刑囚の判決文が心に刺さる

「およそ師を誤るほど不幸なことはなく、この意味において、林被告もまた、不幸かつ不運であったと言える」

 

この林死刑囚はサリンの袋を3つ持っていた

事件に関与した死刑囚が持たされたサリンの袋は1つだったが、

林死刑囚は3つである

このところから「殺人マシン」といわれる

 

なぜ3つ持っていたかといえば

麻原彰晃からの命令は誰もが嫌がる空気があったため

それを買って出たのがこの林死刑囚である

 

つまり、

人が嫌がることを進んで名乗り出るほど彼は優しかったということ

麻原の四女の著書によれば「真面目な性格で、教団内の子供の世話を進んで行っていた」という(ウィキペディアより)ぐらい、

魚屋を営む友人が病み上がりの体で商売する姿を見かねて自分の仕事を犠牲にして手伝ったこともあり(週刊朝日)

どこにでもいそうないい人であることがわかる

 

彼と面会をし聴取した方は皆口をそろえてとてもいい青年だと言い

逆に

(こういう事件を起こすような人だから)彼が残虐で冷酷非道な人物であって欲しかったと感想を述べる方が多くいた

 

人一倍悩みが多く、宗教に関心を持ち、さまざまな本を読み漁ると

麻原彰晃の本に出会う

そして

こういう“どこにでもいそうないい人”が非常に独善的かつ身勝手な欲望を満たす師の下で

No”が言えない異常な倫理観を持つ集団に入ったことが悪い縁の始まり

 

師を誤るほど不幸なことはない

 

「お寺はただの風景でしかなかった」と言ったオウムの信者の結末と

お寺は何をすべきかを改めて考えたい



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