仏教の話

誰でも知っているあの宮沢賢治の詞から考える仏教~人間とは何か③

円相寺 花

 

前回、前々回の人間とは①②で

人間の本質に少し触れてみました

どうしても人は

自分のことを棚に上げてしまうものです

自己を知るということは

言うてみれば

かなり難しいことです

 

まあ、これは言うていたらキリがないので

あまり気にせず

好きなことを集中して

心の安定、

心の落ち着きを重きに入れておいたほうがいいかもしれません

 

さて、今回は

仏様(ブッダ)ってどんな方なのかを上手く表現された詩を紹介します

老若男女だれでも知っている詞です

その詞の内容をすべてできる方こそ

仏様なのではないかと思うのです

 

これです

どうぞ↓

 

雨にも負けず

雨にも負けず風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち

欲はなく決して瞋らずいつも静かに笑っている

一日に玄米4合と 味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを自分の感情に入れず、

よく見聞きし分かりそして忘れず

野原の松の林の蔭の小さな茅葺きの小屋にいて

東に病気の子供あれば行って看病してやり

西に疲れた母あれば行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば行って怖がらなくてもいいと言い

北に喧嘩や訴訟があればつまらないから止めろと言い

日照りのときは涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにデクノボーと呼ばれ

ほめられもせず苦にもされず

そういうものに 私はなりたい

 

年を重ねる度に

いろんな経験をする度に

この詞はホントに良く出来ているなあ

と感心してしまいます

 

人は“そういうものになれないから”

「なりたい」と宮沢賢治はいっているのです

欲はありありで

いつも静かに笑うどころか

いつもイライラして

あらゆることを自分だけの感情に入れて

物事を判断しているのが私たちだと思いまうす

 

もちろん、

全部は達成することは不可能無理でしょう

 

この詞を読んで

どういう心構えでいたらいいのか

 

それは

「なりたい」と思っているだけでも

素晴らしいことだと思います

それだけで

自己を省みることに繋がりますから



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